トーク・ランチョン・ビート
FM那覇(FM78.0Mhz)
平日12時〜13時

10月31日の未明に発生した首里城の火災。日本中を驚かせた重大なニュースについて様々なデマが拡がっており、間違った情報を鵜呑みにして混乱を引き起こさないように注意喚起をしています。

 

奈良:今日のトークテーマは首里城の火災について話していこうと思います。本当に朝からびっくりしましたね。

夜中に局長と一緒に車に乗って現場近くまで見に行って。その時に老夫婦が「ひどい」「辛い」と行っていてそれを見て泣きそうになりました。みんな唖然として立ち尽くすといった風景でしたね。

首里城が燃えて再建するというのは歴史的に見て何回かあるんですが、今回の火災で5回目ということです。

一番僕が気になってしまうのが火災の原因のデマについて。

間違った情報が流れるのは混乱しか引き起こさないので間違った情報には気をつけて欲しいと思います。

そしてデマを信じ切って叩き合ってる人たちを見ると悲しくてしょうがないので、今日はその辺について話していこうと思います。

 

首里城火災で出回るデマについて

 

奈良:首里城火災についてネットなどで様々なデマが広がってます。

モバイルプリンスさんがこう言ってました。

「重要さと曖昧さが重なる時にデマは起きる」と。

確かに今は重要で曖昧な状況が今だなと思います。

何がデマだか分からない状況だと思うので、勘違いが起こらないようにデマとして出回ってるものをここで話していこうと思います。

 

中学生の焚き火説

 

奈良:今朝の全国ニュースで「近隣の住民から、中学生がしていた焚き火が原因だったんじゃないかと言われている」と報道されてたんですよね。

みんな「中学生の焚き火で!えぇ!」みたいになってたんだけども。

ですが、これは事実確認はまだ取れていません。冷静に考えて欲しいですけど、中学生の焚き火であれだけの火が起こるのかということもありますし。


局長:
出火元が正殿ですからね。まず中には入れないですよね。


奈良:
それが仮に本当だったとしても、「近隣住民がそう言ってた」というふうな話を確かな根拠が取れてない状況でこうやって発信してたんだなと。

今「ファクトチェック」というように、どういう情報が正しいかを注目しなきゃいけない中で、こういう曖昧な情報が出るんだということでびっくりしました。

この焚き火説というのが一つ目です。

確かなことはまだ分かってないのでこれを広げるのは「デマ」と言っていいと思います。

全国の番組で「中学生の焚き火が」と言ってしまったことは、デマを広げてはならないメディアとしてはあんまりやってはいけないことなんじゃないかなと。

小さいFMラジオ局の僕たちが大きなテレビ局にいうのも…とは思いますけども。

思わせぶりなことを言っちゃダメだなと思いますね。

 

ユーチューバーの炎上商法

 

奈良:他にもあります。これムカつくからあまり話したくないんですけど。

「俺が燃やした」と証言しているユーチューバーがいるんですね。


局長:
俺も見ました。ムカついた。


奈良:
これは炎上商法ということをしているんですよね。

SNSなどでネガティブに拡散されることを言って自分に注目を集めようとしている人を炎上商法というんですけど。

もしこれが本当だったとしたら犯行声明ですし。

局長:これでまた世間が「こいつ許せない。叩こうぜ」って流れになると、エネルギーがそこに行くのが残念という感じもします。

奈良:炎上商法をしてる人からすれば「そのためにやってますから」という風に思われますからね。

「どんどん私の動画を再生してください。僕のことをもっと注目してください」というのが狙いなので。

こういうのは怒って広めてもいいことないですし、そうすることによってこのユーチューバーの思うツボになってしまいます。

ですので、もし「あれユーチューバーが燃やしたらしいぜ」という話を聞いてもそれもデマなので気をつけてください。

冷静じゃなくなると何でも信じちゃうかなと思いますので。

 

工事中説・万国津梁の灯火説

 

奈良:あとは工事中説。

電気系統がショートしたとか何かで燃えたかもしれないという話ですね。

これもまだ事実関係が分からないことであります。

そしてもう一つ。

近々、万国津梁の灯火という祭りが首里城で予定されてたんですよね。

そこでロウソクを並べて火をつけて綺麗に道を作るというのが11月に入ってからのイベントがあったんですけども。

そのロウソクがすでに並べられてたんじゃないかという話。これも事実は分からないですからね。

「そうかもしれない」という憶測で発信をしてる人がいても、それを見たい人が「そうだ」と信じてあたかも事実かのように話したりしてしまって間違った情報が広がっていきますからね。

そしてさらに、ハロウィンでテンションが上がった若者がつけたという話もあります。これもデマですね。

 

首里城の歴史的背景

 

奈良:なぜ火災になったのかとみんな考察して気になってると思います。

今年4月に同じく世界遺産のノートルダム大聖堂が火災に遭いましたね。あそこは石造りであったんですがなぜ炎上したのかと未だに言われてます。

あそこが火事になった原因は未だに分かっていないんですよね。

この時も色んな話があったと思いますが未だ謎のままなんですね。

一番僕がびっくりしたのが、首里城が燃えてるのを見て「これは芸術的に美しい。火をつけた人はアーティストだ」と言ってる人たちや賛同してる人たちがいたこと。

僕はこれを見てめちゃくちゃびっくりしました。

ノートルダムが火災の時にも同じようなことがあって。

「過去にとある国の文化遺産を燃やしたからその復讐で燃えたんだ」と。「これは因果応報なんだ」と。

そういうことを平然という人たちがいて、こういうところに今の時代の僕らの本質みたいなのが出てくると思ってて。

今回の火災に関して思うのは、あれを美しいと言える人はちょっとおかしい人だちだなと言いたい。

芸術っていうのはその作品の意図や歴史的背景を読み解くのが必要だと思うわけ。

首里城が沖縄の魂であって、沖縄戦からの復興のシンボルである歴史背景を知ってる上で燃えてるのを見て「美しい」と言ってる人がいたら、それは相当なサイコパスだと思う。

人それぞれの表現の自由があるとはいえね。

そういう発言は「自分は首里城の歴史的背景に何があるか知らない」と公言してるのと同じだと思うし、そういう人が芸術を語るなと言いたかったですね。

そういうのもあって、首里城の歴史的な背景のことにも触れていきたいなと思います。

 

首里城の歴史

 

奈良:首里城公園が出している「首里城について」という資料から抜粋したものです。

『琉球王国の政治・外交・文化の中心地として立した首里城。

1945年に沖縄戦で灰塵にきした首里城は1992年、沖縄の本土復帰20周年を記念して国営公園として復元されました。

中国と日本のお城の文化を融合した独特の建築様式、石組み技術は高い文化的、歴史的価値があるとされ、首里城跡は2000年12月に日本で11番目の世界遺産として登録されました。

鮮やかな色に彩られたその姿は王国の歴史文化の息吹を伝える有志であり、沖縄のシンボルそのものと言えるでしょう』

ということで。

沖縄戦が終わったあと心も体も生活も傷だらけで暗いムードの中、首里城が再建されて沖縄の象徴になったそういう大事な場所ですね。

この首里城、沖縄戦の時だけはなくてなんども燃えてしまっています。回数でいうと今回で五度目になります。

1945年に沖縄戦で焼失してそこから復興して再度建てられた。そして2000年には世界遺産になったと。

その時に沖縄の人たちは「あの戦争からここまでやっと立ち直ったんだ」って感動したはずなんですよ。首里城が戻って来たと。

それがまた燃えてしまったというのは悲しいことですけど、何度でも立ち上がる沖縄の魂というのをここで見たいと思いますよね。

今回の火災について情報があれば募ってます。FM那覇のホームページのフォームから情報をお待ちしております。

 

首里城基金について

国内外に散逸してしまった首里城関係の文化遺産の収集、保存をするなど、国民的文化財産を蓄積する運動を国民上げて展開する必要があります。

このようなことから、その資金源確保を図るべく、県、市町村、各種団体、また多くの方々からご協力を得て、「首里城基金」が設置されました。

>>首里城基金はこちら

 

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