OKINAWAビジネス・サテライト
FM那覇(FM78.0MHz)
水曜日 10:30~11:00
パーソナリティ:金城力
パーソナリティ:金城力
ゲスト:有限会社 寿ランド
    代表取締役 平良寿成

人と人とを繋ぐ福祉貢献の在り方

金城:本日のMCは金城勉でお送りしております。本日のゲストは、有限会社寿ランド代表取締役の平良寿成にお越し頂きました。早速ですが、どんなお仕事をされているのか御社のご紹介の方お願いします。

平良:はい。弊社は、南風原町宇宮平にある寿スイミングスクールや寿デイサービスや学童事業所、障害を持っている子供たちの為の児童デイサービスをしています。豊見城の方では、有料老人ホームも経営しております。

金城:幅広くやられてますね。創業はいつ頃なのでしょうか?

平良:創業は1986年の4月になってます。今年で35年目です。私の父平良寿彦が創立した会社で、昨年の4月、私が事業承継をさせて頂きました。そして、私の世代でこの会社を更に盛り上げていこうと取り組んでいるところです。

スイミングスクールから介護事業へ

金城:なるほど。ちなみに先ほどですね、平良社長がおっしゃっていたスイミングスクールや児童デイサービスまた学童事業所、有料老人ホーム等のお話に関してですが、実際のサービスの具体的な内容を教えて頂きたいのですが、宜しいですか?

平良:はい。先ほどの事業形態で、我々の会社はお仕事させていただいているのですが、私達の会社の歴史を辿りながら、説明させていただきますと思います。

今から35年前、先代の社長が南風原の地域に住む方々のための健康増進をサポートしたという思いで、まずスイミングスクールを立ち上げました。そこに通う子供たちをメインとしながら、健康意識の高い精神会員の方々もおられました。

そんな方々もお年を召されて、「日中はひとりで暮らすのは大変だよ」という話を聴いたときに、この年に介護保険制度という制度が新たに出来まして、この制度を利用した事業所があれば、この会員さんたちの為になるかもしれないということで通所介護デイサービスを立ち上げました。

このデイサービスによく通っていたお客さんからも「一人で暮らすのがやはり大変だ」という声を聴き、「それなら、うちで老人ホームを作ればいいじゃないか!」ということで、豊見城の方で、老人ホームゆうらく寿を立ち上げました。

併せて、スイミングスクールはどうしても子供さんがメインの事業所で、近隣の小学生たちが来るわけですけど。スクールにあるベンチに座り、宿題をしている子供たちを見て、この子たちがいられる場所はないものかと考え、学童を作ることになりました。

また、障害を持つ子供たちが多くいるなかで、最近は、医療の進歩もあり、我々が何か出来る支援はないだろうかと頭を悩ませた結果、児童デイサービスという制度がありますよということで、そこから今の寿ランドが出来上がったという流れです。

沖縄の高齢者に健康な人が多い理由

金城:最近、沖縄県は残念ながら、長寿県のイメージが下落しているところが見受けられますよね。現在では、テレビCMで健康促進の内容を流す等の取り組みをし、健康長寿を取り戻せるかという状況ですよね。

平良社長の事業は、その部分へ貢献していくビジネスの活動をされているということですね。

平良:はい。そうありたいと思っております。

金城:私が聞いた話では、沖縄県では年齢の高いご老人の方は健康なんだけど、私を含め65歳以下の方々が不健康の傾向があるようですね。

平良:そうですね。金城さんが先におっしゃったように、自分自身も併せ、危惧しているところです。我々のお客様は生後半年~102歳の方までの多くの方がこの会社を利用しているんです。

そこに在籍する高齢者の方で、本当に元気な方もいれば気分が上を向かない方もいますが、お年を取られても元気でいる方は共通して、やはりお肉、お魚などをバランス良く食べ、楽しくゆんたくしている方がお年を召されてもとても元気で格好いい方が多いですよ。

金城:やっぱり動いて歩いて美味しいものも含めて食べながら笑顔でいる事が非常に良いですよね。

平良:そうですね。お元気な方は何にしても目的意識を持っている方と人とお話をするのが上手な方が多いように見受けられます。沖縄県内にある弊社のデイサービス事業がいくつかある中で、活動リハビリテーションという項目で、プールでの水中運動を行うところがありまして、私たちの会社が行うデイサービス事業に入り、初めてプールに入る経験をする方もいるんです。

そこで、障害者水泳大会に初めて参加し、恐る恐るプールに入った高齢者の方が、今は県大会、九州大会そして更に、全国国体を目指すようになる等、おかげさまで全国大会に毎回出られる高齢者の方もいらっしゃいます。

金城:素晴らしい。

平良:目的意識となぜ自分は頑張るのか等の目標宣言を周りにされる方はやはり元気な方が多いと見受けられますね。

教え教えられる人と人との繋がり

金城:先ほど話されていた事業のなかで、スイミングスクールや学童、児童デイケアという児童に対する事業を展開しているのも凄いですよね。

平良:そうですね。やはり高齢者へのサービスや児童の子供たちに対する教育機関がある事業所で働くなかで、とても面白いところもあります。

リハビリのサポートをさせて頂いている中で、昔の沖縄の雰囲気やそれぞれの思いなどを聴き学び、高齢者の方々から私達職員が教えられる機会があるんです。お年寄りの方々から教えて頂いた事柄を、児童に伝える事もあるんです。そして、その事柄を学び子供たちが成長していくんです。

そして、学童に入ったばかりで不安な顔をしていた1年生の児童たちが6年生になると、低学年の子たちに、自分たち職員が接して教えてきた事を、低学年の子たちに教えてあげたりする姿を見ると、やはり子供の成長って格好良いなと教えられますね。

ぜひ今後とも、寿スイミングスクールや学童の活動を通して、将来的にその子供たちが大人になって振り返った時に、あの先生と出会えて良かったな等と言っていただけるような事業所を目指したいと思っております。

やはり楽しいと思う事として、新しいことへの出会いもあります。あの時やってみたからこれもできるよ!というような新しいことへのチャレンジする機会等を提供したいというのもあります。

勿論、スイミングスクールだけじゃなく、他にも社会科見学などを通して、子供たちに非日常のプレゼントをしたいと思います。その上で、子供たちが成長出来たら、これ以上の幸せはないですね。

金城:もう本当にすごいですね。何というか、ゆりかごから墓場までという感じですかね。その間の細かなところを全部サポートしているようで、良いですね。とても人間的なお仕事と思いますね。コミュニケーションがすごく大事になるお仕事ですよね。

平良:そうですね。私たちの会社では、従業員一人ひとりが人を喜ばせる企画を立てたりするのですが、おっしゃる通りで、コミュニケーションが一番大事なお仕事かなと感じています。

長く経営をしていくとは?

金城:そうですか。ところで、平良社長は昨年、会社の代表者になられたようですが、学校を卒業した時からもう寿ランドにいらっしゃったということですか?

平良:私自身は高校在学中までは沖縄県内でしたが、進学で東京の方に進学しました。

東京の会社に一時期就職をし、30歳になったタイミングで沖縄に戻り、父の仕事の手伝いをさせて頂きながら、そして、昨年に事業承継をする経緯となりました。

金城:因みに、東京で働いていた当時の会社での仕事はどういうものだったんですか?

平良:はい。最初、内地で働いていた仕事は不動産関係の仕事でした。事業の効率性やより効率的なお金の稼ぎ方をシビアに考える場面が多かったですね。

その仕事終えて、この寿ランドという会社に入り、やはり人と人との繋がりというのが一番大事だなと思うところがありまして。前の仕事では、効率や効果を重視する偏りがありやっぱり冷たく感じることがありました。

私自身、最初はギャップがありました。この違いは何だろうと思った時、人同士のコミュニケーションの中で情を通い合わせるということが大事だなと思いましたね。

肌を触れ合わせた体験や一緒にイベントに参加したこと等も効率性も大事だけど、その前に人としてどう関わるかを考える仕事だと。しかし、情だけに流されず、その思いと電卓で良いバランスを取ることが大事だと思います。

前の仕事の経験があったから出てくる考えだと思います。

下手に情だけになると、ボランティアとなり、会社が継続できない形になるのはせっかく今まで頼ってきたお客様との関係が続かなくなるのは良くないと思ってます。そのバランスが福祉企業にとってはやはり大事な部分となりますね。

沖縄の福祉事業の現状

金城:そうですよね。おっしゃる通りで介護報酬という形でお金を受け取るビジネスじゃないですか。ただ、その事業の中で、介護報酬を貰える所、貰えない所もあるのが現状ありますよね。

そういった状況下で、本当に杓子通りに効率的な形で事業を行うと、コミュニケーションとは程遠い対応になる冷たさが出てしまうということもありますよね。

また、経営面になると、収入の入る仕組みを作らないといけないですよね。ボランティアばかりの会社だと赤字になり、従業員に給料が出せないところに陥ってしまう事もありますよね。

平良:そうですね。情と経営の電卓のバランスを取るのが難しいと思いつつも、これを大事だなと思います。これからも更に勉強し、そのバランスに磨きをかけたいなと思っています。

金城:私も実際に、ある介護事業の経営者のサポートをさせて頂いたことがあるのですが、ちょうど似たような話がありまして。老人ホームの経営を始めたとき、設備投資がかかるのは勿論で早く経営を軌道に乗せ、利用者を増やしていきたいという思いがあったようです。

しかし、経営体制がしっかり出来ていないという問題もあるので、経営者の頭を悩ませているんですよね。

介護事業だけじゃないですが、沖縄の社会でも、人材不足の問題があり、仕事はあるけど、人材が不足していて、顧客への対応が出来ないという問題を持つ経営者の方も実際にいるんですよね。

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