ビジネス天国沖縄
FMぎのわん
金曜13時〜14時

布団を丸洗いできるコインランドリーとして、沖縄発のビジネスモデルで全国50店舗を展開するフトン巻きのジロー。創業者のジローさんをゲストに迎えてその人気の秘密について迫っていきます!

パーソナリティ:新里哲也
アシスタント:まなみ
ゲスト:フトン巻きのジロー 
    創業者 ジロー

左)新里さん・右)ジローさん

 

新里:簡単に自己紹介をお願いします。

ジロー:お布団を丸洗いできるフトン巻きのジローというコインランドリーを全国50店鋪経営しております。今どんどん工事してまして、何店舗か分からなくなってますがだいたい50店鋪です。

新里:コインランドリーの革命ですよね。ありそうでなかった。

ジロー:まだまだお布団は干すものだと思ってる方が大半だと思います。というのも、全国の方々1,000名を対象に行ったWEBアンケートで僕らがアピールしてる「敷布団」を洗ったことがある方って3%しかいないんですね。

でもベッドを選ぶ方とお布団を選ぶ方は半々だと言われてまして、少なく見積もっても全国に敷布団が5000万枚以上あることになります。

ほとんどの方が洗っていないこの敷布団を洗い尽くすことができれば、すごいことになるんじゃなかろうかと。それがフトン巻きのジローの着想のポイントとなっております。

コインランドリーを公民館に

新里:フトン巻きのジローのアイデアが浮かんだきっかけはなんだったんですか?

ジロー:僕らが住んでる沖縄県は高温多湿って言われてることもあって、喘息持ちのお子さんが非常に多いと言われてます。

この喘息の一番の問題になっているのが、寝具が清潔にできているかどうかっていうところなんです。その中でも大きいのはこの敷布団と言われてまして。

敷布団はダニの寝床だと言われてて表面のみならず内部にもダニのフンや死骸が非常にたくさんあります。これを綺麗に洗う事で沖縄の皆さんの喘息やアレルギーの予防になればいいなというのがきっかけですね。

そこで、天日干しや布団掃除機をするのと比較して、丸洗いだとどれくらい効果があるかということを琉球大学医学部のベンチャー企業の株式会社グランセルさんと業務提携をして調査を行いました。

すると丸洗いの方がはるかに効果が高いということが分かったので、県庁の方で記者発表をしました。実際は干したり叩いたりだとほとんど綺麗にはならないんですよね。

でもまだまだ叩くだけの人が多いので、そういう人に正しい知識をお伝えして1枚でも多くの布団を洗っていただいて健康生活に役立てていきたいというのが僕の会社の想いです。

グランセルさんの社長である野村先生はドクターでもあって、色んな学会でこのデータを発表いただいてます。それによって医療機関を含めてかなり大きなムーブメントが起こるんじゃなかろうかと思っております。

人間って本来は清潔な生き物なので、一旦清潔さを覚えていただくとやめられなくなるんじゃないかと思ってます。先々は東南アジア中心に世界展開とかもやって行きたいなと思ってますね。

オーナーの個性や地域の色を出していく

新里:フトン巻きのジローさんはコインランドリーの店舗でイベントをしたりと、コインランドリーの枠を超えてますよね。

ジロー:うちはフランチャイズという仕組みでやっていて、各店舗に別々のオーナーさんがいらっしゃります。

沖縄は今は30店舗あるんですけど、個性豊かな能力のあるオーナーさんに集まっていただいてるので、独自の発想で地域を盛り上げる活動をしていただいてますね。その中で店舗でイベントをされてる方も多いです。

僕たちはコインランドリーをある意味、公民館のような1つの場所として色んな企業やお店さんと地域の方々が繋がる場でありたいとも思っています。

例えばこの前、塩屋店でやったイベントではマッサージやアクセサリー販売などの色んな方に出店いただくようなイベントをやらせてもらいました。このように何かのきっかけで布団洗いが日常になっていただけたらなと思ってます。

新里:フトン巻きのジローさんはフランチャイズでありながら、オーナーさんの個性とか意見をとても尊重されてますよね。

ジロー:各店舗でオーナーさんの個性および地域の色を出して行きたいと思ってます。

布団洗いを本気で取り組んでる人も今まではあまりいなかったので、本部の人間が偉そうに「この店はこうしろ!」というよりも、オーナーさんの根付いた独自の意見を活用した方が盛り上がるという信念がありますね。

新里:今までのコインランドリーとのイメージが大きく変わりますよね。洗い方をクルーの方が教えてくれたりとか。

ジロー:日中はクルーの方が駐在してるところが多いですね。やはり布団洗いは初めてという方は不安な方も多いと思いますので。そういう方をサポートできたらなと。

例えばガソリンスタンドでも、元々は給油してくれる人がいてというのがスタンダードだったんですけど、セルフ式のが出てきた時も初めは教えてくれるスタッフさんが駐在してた時期があったんですよね。

それで最初の1回教えてもらえると次からは1人でできるようになっていきます。なのでそこが今の自分たちのいるフェーズだと思ってます。うちの場合は24時間経営してるので、深夜の時間などの空いた時間に来たいという方も多いです。

コインランドリーの業界にすっぽり抜けていたもの

ジロー:コインランドリーを3年半前くらいからしてるんですけど、この業界にすっぽり抜けてたものがあることに気づきまして。

沖縄でもまだ古くて人がいなくて入りづらいという雰囲気のコインランドリーもたくさんありますよね。というのも、もともとコインランドリーは不動産投資をされてる方が多くて投資対象としてやってる人が多いんです。

だからどうしても、お客さんのことをちゃんと見るっていうマーケティング観点が抜けているなと思いました。

個人的にウェブとかアプリを開発するIT系の会社も今でもやってて。ウェブで商品を売る時って直接顔を合わせるわけじゃないので、しっかりと文言を書いて始めての方でも安心して使ってもらえる工夫をしないといけないんです。

そう行ったマーケティングの観点をコインランドリーに持ち込めば画期的な動きになるんじゃないかと思ったのが一番のコンセプトでもありますね。

新里:フトン巻きのジローさんはリアルな繋がりを大事にされてますよね。

ジロー:20年間東京にいて3年半ほど前に沖縄に移住してきたんですけどやはり、うちなんちゅの人と内地の人って気持ちの隔たりがあるって聞くじゃないですか。

僕が沖縄でビジネスをする時もそれは課題になると思ったので、最初に直営で始めた糸満のお店では店で寝泊まりしながら来たお客さんと1人でも多くの方と喋ろうということを意識的にやってました。

その会話の中で、沖縄の方は喘息持ちの子が多いといったような話を聞いて布団まきジローのコンセプトが生み出されたと思ってます。ニーズっていうのは動き続けるので、しっかりとお客さんの声を聞いてサービスを改善し続けることが絶対に必要だと。

今も店舗の数が増えて行きて、接客の回数とか何本布団を洗えたとかを競い合ったりしてます。

最初1年間は僕自身が誰よりも布団を洗って誰よりも掃除をしてきたという自負はありますね。今はもうそうではないですけど…

うちはフランチャイズでやっててオーナーさんが現場の方をまとめてますので、その方々としっかりとコミュニケーションをとってどんどん改善して行く。現状に満足せずに常に改善を続けて先に行くことを心がけています。

フランチャイズ展開で急成長できた秘訣

ジロー:フランチャイズってどっちかというとイメージが良くないと思うんですよ。最近も大手コンビニチェーンで色んな問題があったりしましたし。その辺のイメージを払拭できるような動きに起業家の1人として取り組めたらと思います。

新里:フトン巻きのジローさんはコインランドリーという言葉がそぐわないくらい、いろんなことをされてますよね。

ジロー:コインランドリーってニッチ業界なんですよ。世帯利用率も10パーセントと言われていて、90パーセントはコインランドリーを使ってない人たちです。この小さな業界にとらわれることなく生活産業として、一種の社会インフラとして活用できるようなポジションを取りたいと思ってますね。

新里:例えば理容室とかも、そこに行くと色んな情報がもらえる人つのコミュニティになってるじゃないですか。そんな感じになりそうですよね。

ジロー:うちのオーナーでも同じような考えを持ってる方もいらして。沖縄でいうと与那原店とか余儀店は、お店作りから地域の公民館にしようというコンセプトでお店作りをされてますね。地域の色んな方のビラが貼られたり情報が集まってます。

そもそもうちのオーナーさんになっていただくには、誰でもフランチャイズでできるわけじゃなく必ず面談して選ぶようにしています。

入社試験みたいな感じで、こういうことをパスされた方がオーナーをされてるんですね。だから1つのコンセプトを持った集団という意味ではオーナーさん同士も1つのコミュニティになってると思います。

やっぱり儲かるというだけで集まってくる集団って弱いと思うんですよ。

ビジネスって『絶対』がないので上手くいかない時もあるとは思うんですけど、そんな時にどう乗り越えるかというコンセプトさえ持っていれば大筋は間違えないと思ってますね。

ジローのライバルはジローだ!

まなみ:オーナーさん同士の関わりもあったりとかするんですか?

ジロー:僕の知ってるところでは飲み会とかやってますし、知らないところでも繋がってますね。例えば塩屋店でのイベントに北谷店がスポンサーでつくとかそういった取り組みもありますね。

オーナー同士ってライバル視してるところもあったりして、みんな他の店舗のイベントとかを見に行くんですよ。そういう中でコラボレーションとかも起こってるんじゃないかと思ってます。

切磋琢磨して、フランチャイズの中でも競争が起こるっていうのが市場の健全な姿だと思うんですよ。

「トヨタのライバルはトヨタだ」っていう名言がありますが、それを参考にしてる部分はありますね。「ジローのライバルはジローだ」と。

他を見るよりジローの取り組みを見て改善し合うという取り組みができるといいなと思ってます。

マーケットがでかいと奪い合いになるんですけど、僕たちが狙ってるのは5000万枚という大量の敷布団なので。

まだまだ店も足りないし個々の店舗でやることもまだまだあるので、こういう切磋琢磨の競争原理はすごく大事かなと思ってます。

新里:県外の店舗はどちらにあるんですか?

ジロー:北から北海道、栃木、埼玉、東京、神奈川にあります。これからオープンしてくところが山形、群馬、新潟、千葉、愛知、兵庫、京都、大分、熊本とありますね。

僕たちは全国制覇って呼んでるんですけど、各都道府県にジローを最低1店舗ずつを作るというのを3年以内に実現したくて。

将来的には10年かけて3000店舗のフトン巻きのジローを作って行きたいです。だから現状の50店舗というのはまだまだ遅いんですよね。

全国ネットで放送されて500件のお問い合わせ

新里:取り組みが全国的に認められて、第3回コインランドリー店アワード2018で最優秀賞ということで。すごいですね。

ジロー:かなりマイナーな賞ではあると思うんですけど、コインラインドリーの数って全国に2万件もあるんですよ。この規模は全国のファミリーマートと数と同じくらいの規模感ではあるんですけど、その中で毎年1回あるイベントで最優秀賞として選んでいただきました。

2019年も色んな賞をいただいて。テレビCMが広告業界のACCアワードで地域ファイナリストの賞をいただいたり。

がっちりマンデーさんにも取り上げていただいて、200件くらい取材された中で6件が選出されるがっちりアワードの最終ノミネートまで残れました。残念ながらアワードは取れなかったんですけど。

2020年はまた新しい、今まで経験してこなかったことを頑張って行きたいなと思っておりますね。

全国ネットの報道番組は反響がすごくて、がっちりマンデーに取り上げていただいた時はお問い合わせが500件くらいきましたね。

いま僕は1人で営業をしてるので、この500件をどう捌くかという勉強をさせてもらいました。

新里:本当に色んな人がこのフトン巻きのジローに興味を持たれてるんですね。

ジロー:色んな方が興味を持ってくれるのは、ビジネスモデルが分かりやすいというところだと思ってます。「僕たちは敷布団を洗います!」って言ってるだけなので。

想像はできるけど、今まで無かったよねっていうところが受けてるのかなと。でも実際やって見ると奥深くて。

そもそもなぜ布団巻きをやってるかという話なんですけど、敷布団って普通にやると型が崩れて壊れてしまうものが半分くらいあるんですよ。

例えば初めてジローに来てクルーもいなくて布団が壊れましたってなると二度と洗ってくれなくなりますよね。ネガティブな口コミも広がりますし。だから運営体質はしっかりとしていかないといけませんよね。

これらをいかに健全な正しい姿に持って行くのかっていうのは意外と奥深くて。そう言ったところがフランチャイズのノウハウの溜めどころというか、それを毎日ブラッシュアップしてやってるところですね。

今が42歳なので27歳で起業して15年が経つんですけど、自分自身がやったことないこと、新しい経験をしたい気持ちが強いので、このために毎日活動しているという感じです。

ぼくも毎週、自分の布団を洗ってるんですけど寝具を洗ってない人の家に入るとすぐに分かるようになりました。今後は布団を洗うということが当たり前になってほしいなと思ってます。

また、普及率の概念って面白くて、例えばスマホだと普及率が30%で1つの壁だと言われてました。

30%を超えてくると人は恐怖概念に駆られてくるんですよ。例えば3割くらいの人がスマホを持ち出すと「まだガラケーを使ってるの?」って言われたりして。そうすると慌ててお父さんたちがスマホを買い始めるみたいな。

沖縄では僕の感覚では敷布団を洗う人っていうのは10%超えてきたくらいかなと。これが30%を超えてくるとガツンと布団を干すということが普及するかなと思ってます。

そういう意味ではこの1年間は非常に重要なタイミングかなと。布団を干すという光景が「昔ながら」という印象になるんじゃないかとぼくは思ってますね。

現場の人たちが誇りを持てる環境作り

ジロー:組織作りっていうのは、一流の組織を作る上で大事なのは誇りを持ってることだと思うんですよ。自分のやってるサービスや商品、フトン巻きのジローという名前とか。「うちは布団洗いの先駆者なんだよ」と。

誇りを持ってもらえると自走的な組織は作っていけると思ってるので、沖縄で始まったビジネスモデルが全国に進出したり、全国ネットで放送されたりするとみんなしっかりとすると思いますし、実際にしてきてると思います。だからこの動きはどんどん続けて行きたいですね。

新里:世の中にイノベーションを作ってる、という感覚は人生を充実させてくれると思いますね。

ジロー:パッとないブランドで「なんだこんなもの」っていうのを売ってると、現場の方は疲弊しますよね。

現場の方がイキイキするのはやっぱり「このサービスは素晴らしいんだな」とか「たくさんお人に喜ばれるんだな」と思ってもらえるものだと。その環境作りを本部の方では大事に思ってやらせてもらってますね。

新里:そういうスタッフさんの姿は周りの人も感じ取りますもんね。それも含めてお客さんが行きたくなるっていう。

ジロー:全国展開の本部は栃木においてるんですけど、栃木とビデオ会議をしながら、北海道のクルーの方々とビデオ会議をしましょうと。それで全国でどんな声や反応があったかを出来るだけ聞くようにしてます。

南の島から始めるイノベーション『風は南から』

新里:沖縄から発信するっていいですよね。

ジロー:以外と沖縄から全国的に知られてる会社ってあんまりなくて。エンタメやスポーツの業界はたくさんいるんですけど、ビジネスの分野がぽっかり空いてて。『南の島から始まったイノベーション』ってなんかストーリー性があるじゃないですか。

そういったのはイメージは沖縄に移住したときから持ってますね。

新里:風は南からですからね。よくぞ移住してきてくれました。

ジロー:沖縄に来て色んな方と話をしてると、沖縄で商売してる方でも長続きしない方がってすごく多かったんですよね。セブンイレブンさんも入ってくるまで時間をかけていたりして。特に内地から沖縄に入ってくるってすごく難しいって言われてるんですよね。

でも僕の場合、糸満で1号店をオープンしたときは寝泊まりしながらやってたのでそんな風評を感じる暇ってあんまりなくて。

ひたすらお客さんと話して、布団洗いの素晴らしさを訴えかけてきたというところがあったので、それに対して沖縄県民の皆さんがすごく優しくしてくれたっていうのはいまでも本当に感謝してますね。

新里:良くも悪くも田舎なのでちょっとした壁もあったりしますけど、一度受け入れてもらえるとね。僕も寝袋買おうかなぁ。

ジローその熱意とかコミュニケーションによって受け入れてもらえたんだとおもいます。

新里:ある意味社会の問題を解決してくれそうなビジネスモデルですね。

ジロー:社会インフラ的な感じになってくると幅が広がってくるなと思ってます。

特に沖縄って台風が多いじゃないですか。

2018年はチャーミーっていうすごい台風があって、その時は『台風でも閉まらないお店』と言われてるお店のユニオンさんでもこの時も流石に閉めたんです。

でもフトン巻きのジローは全店オープンしてました。この時、停電とか水道を使えないとかっていう人がすごく多くて、すごく助かったということをたくさん言っていただいて。

僕も各オーナーもお店に行くのもすごく大変だったんですけど。台風の時はぜひジローに来ていただければ。

布団が丸洗いできるコインランドリー

ふとんの常識を変えていきたい。眠りから人生の質を上げていきたい。おふとんを丸洗いしてふわふわに蘇らせられる空間。

沖縄に30店舗、全国に50店舗のお店を構えるフトン巻きのジローの公式サイトはこちら。

⇨「公式」フトン巻きのジロー

⇨フトン巻きのジローYouTube

⇨フトン巻きのジローTwitter

 

 

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